OuiOuiビル
東京都新富町から徒歩2分にある一軒家貸切タイプのOuiOuiビルさんにインタビューをお願いしまいした。
スーパーホストのOuiさんと今回は一緒にアーティストの高井様にも同席していただきました。
こちらの物件は好立地であり築地や銀座まで歩いていけてしまうのが特徴ではないでしょうか。
またお部屋は入った瞬間から異空間を体感できお部屋で過ごすだけでも楽しいと思えるようなお部屋づくりがなされてました。
民泊のきっかけ
もともとこの建物でやるつもりはなかったです。
ここを売却してそのお金で熱海でバケーションレンタル・貸出荘、旅館業をできないかと考えていたが、建物を使って宿泊事業についてどんな種類があるのか探していた時に海外でよくある別荘を借りて住むように暮らすというスタイルが少しずつ日本に入ってきているのを知って興味を持ったのがきっかけです。
民泊をはじめようとした理由は興味をもってバケーションレンタルエキスポに勉強しに行ったのがきっかけでした。
民泊を含めて色々な方法があることを知って、わざわざ地方に行かなくても、今持っているここは建物は古いと思ったけど改修して使うのもありだと思ったんです。
エアトリステイを選んだ理由
エアトリステイを選んだ理由は、民泊に興味を持ってから民泊でホストが何をしなければいけないのか一つ一つ学んでいった結果、やる事が結構多いです。
集客して、お客様との事前のやり取りを、本人確認して、キーの受け渡しをして、交流をもって、請求をして、清掃をして、っていうのをやらなければいけないんだと知りました。
もし他にその業務をお任せすることになった時も一つひとつの会社に委託するのは、纏めてる方も大変だなと思いました。
主人と二人で検討していたけど、そもそもスタートは若くなかったからできるだけ人に任せる方法がないかと探していた時に、バケーションレンタルエキスポで、たまたまエアトリステイのブースがあって、管理代行を一元管理できることを聞きました。
そこで相談し、
「これから新法が始まって、今ライトにサブビジネスにやっている人がいるけど、その人達が恐らく撤退するだろうと。立地さえよければ、始めるのは大変だけど、始めてしまえばこちらにパイが大きく回ってくるんじゃないですか。」
というアドバイスを頂き、その言葉がきっかけで迷ってたけどトライしようと思いました。
大変だったこと
運用を始めるにあたって大変だったことは、法律関係、行政が大変でした。
特に民泊新法が始まってすぐだったので、中央区は民泊申請が新法の後から民泊している方が厳しいので中々いなかったんです。
保健所も消防も慣れてないから皆がみんな手探りで、エアトリステイ も手探りな部分がありました。条例も区で違ったから行政書士さんも手探り。皆が手探りだったのが最初ですね。
気持ちとして皆、手探りで新しいことだからこそ、ファーストペンギンになって最初にやることに価値があるよねってなってチームで一丸となって作り上げたのは今となってはいい思い出です。
近所の方の反応
周辺はびくびくしてました。
この辺りは古く長くお住まいの方もいらっしゃるし、新旧入り混じっているエリアなので、会社の方と昔から長くお住まいの方と新しくマンションで入ってこられる方と商店の方、四つ巴なので全員に受け入れてもらうのは、民泊ってダークなイメージもあったりしました。
今は違うけど、始める前後は色々な事件も起きていたので、何とかして同意をもらうのが一番心配していたところでした。
普段民泊の知識はネットで検索したり、体験者のブログで勉強しています。
チラシ投函したり、張り紙はって遵法性をもって開始した結果、蓋開けてみたら意外とまだ何も起きていないんです。誰にも何も言われていないです。
それは管理してくださっていて問題がおきていないからだと思います。
部屋づくりでこだわったところ
作るにあたって一番こだわったのはインテリア。
決まったところに任せるのもありだけど、どこかで見たことあるお部屋だなという感じ、ホテルみたいにはなると思いました。
でもホテルが良ければホテルに行くかなと思ったので、民泊としてのオリジナリティを出したかったというのが自分の中にありましたね。
頑張って素人なりにやったけど、スペシャルな結果だったかな、自分では難しいなと思いました。
悩んでいた時にたまたまお友達だった高井先生がプロで映画とかテレビドラマの美術装飾を何十年も第一線でやられている方で、
普段はこういう個人宅とか個人のお店とかは一切なさっていないんですけど、私が呑んでいる時の愚痴で説明してたら、気のいい方で「いいよ、一緒に考えようよ」って言ってくれて色々と教えてくださったんです。
最初は階段とか入り口はあまりこだわってなかったんです。
部屋の中だけ綺麗でいいや、って思っていたけど、アドバイスを頂いて、入り口から非日常感を出していって、お客様がお部屋に行くまでのアプローチも大事にして気分を盛り上げてあげた方がいいんじゃないかなとか、そういったところのアドバイスを頂きました。
やっぱり目の付け所がプロだな。と思いましたね。
自分の造作だと目が届かない、汚いところがある、自分ではやれたつもりだったけど、
「何人ものお客様が出入りすると、このままだと崩れてくるよ」自分でDIYできたつもりでも強度が足りなくて。
そういったところをアドバイスくれたり、プロって違うなと思って、私から空間装飾をお願いしました。
内装、インテリアは私の知識があったけど、空間装飾というお部屋の空間を飾るということを知らなかったんです。
せいぜいお花を飾る、絵を飾る、とかその程度かなと思っていたけど、いい機会だからと思って、
「小さい仕事で悪いんだけど助けてくれない?」ってお願いしてみたら、ご提案いただいて一面のお花をつけてくれたり、エントランスをきれいに飾ってくれました。
蓋を開けてみたらお客様からプレビューの高評価の中にインテリアで高評価を出してくれていて、こだわってよかったなと思いました。
高井先生からメッセージ
作業で大変だったところは壁一面をあの空間にお花を埋めることで重くならないか、相談しながら飾らせてもらいました。
一つ一つを作ることはマンパワーが必要ですけど、出来上がりが頭の中にあるから大変なことがなくて。
大変より楽しいです。
集客のためにしたこと
ホテルと違うことが大きいです。
ゲストの方が自分の家でもホテルでも味わえない、それでいて心が浮き立つような、楽しい気持ちが持続するような空間を作る事が集客につながっていったんじゃないかと思います。
エアトリステイ に営業のアドバイスももらって、
「各階のイメージを変えていったら面白いですよね」というアドバイスをもらいつつ施工していきました。
軌道にのるまで
はじめはゲストが全然つかなかったんです。
エアトリステイ に管理をお任せしていたけど、土日だけというところがネックになって、2か月くらい一人も来なかった。
自分はそういうものかな、とあえて連絡していなかったら、エアトリステイ から
「今まだ集客に結びついてない。すみません」と連絡をくださったんです。
土日だけの集客方法が初めてで土日だけだと検索に引っかからないというのが分析したらわかりました。
「土日だけでも検索に引っかかるように工夫していきます。」ということで何度か連絡いただき、
立地を推したり、トップ画面に出す絵を変えたり、ディズニーまで何分とかというのを表面上に、目で見てすぐわかるようにどんどん加えていってくれました。
そのお陰で利用者が増えていきました。
ゲストはどんな方が多い?
はじめは一等貸しなので、ご家族連れを想定していました。
最近は国内外の女子会で多く使っていただいています。
お泊り頂いた方のコメントを読んでいるとほとんど女子会で一人の方がいいコメントを書いて下さるとそれがつながっていき、
東京の大学で一緒だった子がそれぞれ各地で就職をして、
また誰かの結婚式の前の日にここで集合して泊まって、そこからみんなで結婚式へ行く、そこから海外旅行へ行くなど。
あとは友達の結婚式のお祝いや、女子会、誕生日会、みんなでテレビを観たりしているみたいです。
ホストとしては嬉しい利用の仕方かなと思っています。
騒ぐような会ではないけど、ワイワイやって、パジャマパーティーとかで使ってるんだと思います。
ホストとして心がけていること
清潔感が大切。
清掃が入っているから問題ないけど、民泊だからこそ、ホストも出入りしたりするし、自分たちがプライベートで使うことがあった時は確実な原状回復に気を付けています。
ゲストとの思い出
お任せしているので、直接触れ合っていないけど、メッセージのやり取りをしているのを見ると、この空間を楽しく使ってくれていることが伝わって嬉しく思っています。
民泊を始めたことで変わったこと
いつも家を綺麗にしているようになりました。あとは主人のしつけが楽になりました。
「お客様が来るから汚さないでね」っていうと主人も「そうだね」って。
マイナスなことよりも、清潔に保つ元が大変ということよりも、家族が協力して家をきれいに保てるようになったので暮らしが豊かになりました。
民泊は日本のビジネスチャンスになると思う?
なると思います。
いろんな問題を取り上げる繊細に先のことまで考えて動くのが日本人のある程度の気質だと思うんです。
その面からみると個人のお宅で宿泊ビジネスのプロではない人間が各国の人を泊めることにネガティブなイメージを持たれる方多いとは思います。
そのために新法は改正されているので、きちんとルールに則って、プロの力を借りながらやっていくことで、サブビジネスの枠を超えてくるんじゃないかと思います。
あくまで個人が部屋の一角を使ってバイトで稼ぐというよりも、世界中の人だったりとか、個人として世界に発信しているメンバースタッフたちと触れ合って新しいものを作っていくという感覚です。
その感性を磨けることそのものがビジネスチャンスにつながると思います。
今後の目標
始めは民泊をするかしないかで悩んでいたけど、努力の結果、プロの力を借りた結果、
拙いながらもスーパーホストの称号を頂いて、ビジネスチャンスも感じられているので、
もう少し、初期投資を増やして改修してこのまま旅館業法認可を得られたらいいな、という気持ちもあります。
形態は変わらず、お任せしながら、ただ空いている空間を使うことじゃなくて、365日ゲストをお招きできる状態のホテルとしての法律認可の方に進めていきたいと思っています
民泊を始める人へのアドバイス
自分の力だけで変えていって集客できたわけではないです。
民泊、バケーションレンタルに携わっている人たち、エアトリステイ 、Airbnbはじめ、後からつながることができた高井先生とかSECOMさんとか行政書士の方とか、いろいろな方の力を借りてここまで来れました。
その方たち一人ひとりが割と守りじゃなく、みんな自ら発信していく人たちが多く、民泊は当時始めたころは、まだリスクの高い仕事だったと思います。
固定概念の強いお仕事をされる方、日本国内では避けて通るビジネスなんじゃないかと思います。
そこにあえて参入してくる方はお話していても、まず自分という個があって、個で考えた結果、会社にいって皆で発信していく人が多いと感じました。
携わった方はお金は生じるけど、作り上げることに自分の家のように一生懸命やってくれました。
そういう人たちと携われるいいきっかけにもなりました。
私自身の人生も変わりました。
例えば空間装飾があるということをまず学んで、あの後から私も感化されて、
こうやって人の空間を素敵な方向に導いていくことで、ただ部屋を綺麗にするだけじゃないという仕事があるんだということに面白みを感じたので、
今高井先生と一緒に仕事もさせてもらっていてお手伝い程度だけど、修行させてもらっているんです。
逆に先生は今まで映像とかドラマとか、いわゆる業界と呼ばれるところのお仕事がほとんどで、個人に関わることがなかったんですけど、
私のお仕事を一緒にやってくれたことで、世界中が相手で、CtoCで繋がっていく楽しさに先生も触れて目覚めて、
今回Airbnbの体験するっていうコーナーに登録することを決めてくださって、海外の方からインバウンドした時に民泊で遊びに来てくれた方が思い出作りに持って帰れる盆栽を作ったりとか、
Japanese flower アレンジメントをやったり、体験とかに手を広げようということで動いている。
お互いに民泊を始めたことで世界が広がったんです。
せっかく日本に来てくださって、わが家を選んでくれているので、
泊まる時間も楽しい時間であってほしい、帰るその日まで楽しい時間をたくさん過ごしてほしいです。
お国に帰られてからも、楽しかった思い出を人に話してもらえたらな、と思います。
民泊を始めたこと、皆さんと関われたことは、人生として良い転機だったと思います。
迷われてる方も、無責任には言えないですけど、少し検討なさっている方がいたら飛び込んでみても自分次第じゃないかな、て思います。
ゲストとの関わりの中で変化したこと
管理をエアトリステイ にお願いしているので、直接ゲストの方と顔を合わせてということはないんですけど、
メールのやり取りを外から拝見しているっていう程度ではあるんですが、ゲストとATSでやり取りしてくださっているのを見ているだけでも、世界が広がったような感じはあります。
考え方や価値観は少し変わったと思います。
旦那様と民泊を始めて広がったこと、変わったこと
喜びを共有できるようになりました。
予約が入ると、
この国からいらっしゃるんだね、お子さん連れてきてくれるんだね、とか。
夫婦って同じものを同じ目線で見るパートナーだと思うのですが、二人で共通で仕事を始めるのって意外とないんです。
全く同じ気持ちになる事ってあまりないと思うけど、
主人の仕事、私の仕事という感じで共通して民泊というのを二人で取り組んでいるので、
「予約入った、わーい」みたいな、二人で一緒に喜んでます。
だから民泊を始めてしつけもできたし、夫婦仲もよくなった。いいことだらけ。
自分の人生も切り開けたし、新しい人とも出会えた。
主人と考えて、次のステップはホテルにしてみてもいいね、って。
その時もお任せはするけど、キーの受け渡しくらいは自分たちでやっても楽しいかもっていうのを考え始めています。
『暮らしていく中で世界が広がっていく』、それこそが民泊をやる最大のメリットじゃないかなと思います。
民泊やる時にプロの手が入ることで変わることを体験したので、
自分も今そちらに一緒に入っているからこそ次に迷われている方がスタートするときには、そこをお手伝いできる側になればいいなって思っています。
経験を含めて、空間装飾をアドバイスできればいいなと思います。
民泊の楽さや、やりがいを発信していても中々ネット上の文字だけでは伝わらないものがあります。
そんな時、今回のようなインタビューを聞くとすごく嬉しく思います。
ホストの生の声だからこそ響くものがあるしリアルな現状を知れるので
今後のエアトリステイ にとっても新たなホストにとっても良いお話しだなと思いました。